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2025年11月18日

防災グッズのおすすめは?本当に必要なアイテムと備え方を解説

防災グッズのおすすめは?

「防災グッズは何を揃えればいいのだろう」「会社の従業員を守るために何から始めるべきか」。そうした悩みを抱えていませんか。


近年、南海トラフ地震の発生確率が30年以内に80%と言われるほか、能登半島地震などの大規模災害が約5年ごとに発生しています。災害はいつ起こるかわかりません。しかし、適切な防災グッズを備えておけば、命を守り、災害後の生活を乗り切ることができます。


そこでこの記事では、本当に必要な防災グッズを厳選し、個人から企業まで状況に応じた備え方をわかりやすく解説します。


災害大国日本で防災グッズを備えるべき理由

日本は地震、台風、水害など自然災害が頻発する災害大国です。防災グッズの準備は、もはや「あれば安心」ではなく「必須の備え」となっています。なぜ今、防災グッズの準備が急務なのか、その理由を見ていきましょう。


近年増加する自然災害のリスク

2011年の東日本大震災以降、熊本地震、令和元年の台風19号、そして2024年の能登半島地震と、約5年ごとに大規模災害が日本各地で発生しています。さらに気候変動の影響で、豪雨災害や台風被害も年々深刻化しています。


政府の地震調査委員会は、南海トラフ巨大地震が起こる可能性は30年以内で80%程度と発表。これは決して遠い未来の話ではなく、私たちが生きている間に高い確率で遭遇する災害といえます。


初動72時間を乗り切る自助の重要性

大規模災害が発生すると、公的な救援物資が届くまでに72時間かかるといわれています。この初動72時間を自力で乗り切る「自助」の備えこそが、命を守る最大の鍵となります。


災害発生直後は、停電、断水、食料不足などの影響で、瞬時に日常生活が維持できなくなります。救援を待つのではなく、自分と家族、従業員の命は自分たちで守る。そのために防災グッズの準備が不可欠です。


防災グッズの3つの備蓄カテゴリーを理解しよう

防災グッズの3つの備蓄カテゴリーを理解しよう

防災グッズと一口にいっても、実は用途に応じて3つのカテゴリーに分類されます。それぞれの違いを理解することで、効率的に必要なものを揃えることができます。


一次持ち出し品(緊急避難用)

一次持ち出し品は、災害発生直後に緊急避難するために持ち出すものです。自宅が危険な状態になった際、すぐに持って避難できるよう、玄関や寝室など取り出しやすい場所に保管します。


重量の目安は、男性で15kg、女性で10kg程度です。避難時に両手が使えるよう、リュック型の防災バッグに入れておくことをおすすめします。内容は最低限の飲料水、食料、ライト、救急用品など、命を守るために必要なものに絞ります。


二次持ち出し品(避難生活用)

二次持ち出し品は、避難所での生活を少しでも快適にするためのものです。一次持ち出し品で避難した後、状況が落ち着いてから自宅に戻れる場合に持ち出します。


着替えや日用品、少し多めの食料など、数日間の避難生活を想定したアイテムを準備します。こちらも自宅の取り出しやすい場所に保管しておきましょう。


在宅避難用備蓄品(自宅待機用)

在宅避難用備蓄品は、自宅の安全が確保されている場合に、ライフラインが復旧するまで自宅で過ごすための備蓄です。最低3日分、できれば1週間分の食料と飲料水を備蓄することが推奨されています。


普段から使う食品を少し多めに購入し、古いものから消費していく「ローリングストック法」を活用すれば、無理なく備蓄を維持できます。


カテゴリー別の防災グッズおすすめアイテム一覧

ここからは、実際にどのような防災グッズを準備すればよいのか、カテゴリー別に具体的なアイテムを紹介していきます。


食料・飲料水

飲料水は1人1日3リットルが必要です。最低3日分、つまり1人あたり9リットルを備蓄しましょう。5年保存可能な保存水がおすすめです。


食料は、長期保存が可能で調理不要、または簡単な調理で食べられるものを選びます。アルファ米、缶詰、レトルト食品、カロリーメイトなどの栄養補助食品、チョコレートなどが代表的です。家族にアレルギーがある場合は、アレルギー対応食品も忘れずに準備しましょう。


最近では、栄養バランスや味にこだわった非常食セットも多く販売されています。3日分や1週間分がセットになったものを選べば、買い忘れの心配もありません。


灯り・情報収集

停電時に最も必要になるのが灯りです。懐中電灯やLEDランタンは必須アイテムです。最近では、手回し充電式や太陽光充電式のものも普及しており、電池切れの心配がありません。


情報収集にはラジオが役立ちます。災害時はインターネットがつながらないことも多く、ラジオが唯一の情報源となる場合があります。手回し充電機能付きのラジオなら、スマートフォンの充電もできて一石二鳥でしょう。


モバイルバッテリーも複数用意しておくべきです。スマートフォンは連絡手段だけでなく、情報収集や安否確認にも使用できる重要なツールになります。


衛生用品・トイレ対策

トイレ対策も忘れてはいけません。断水時にはトイレが使えなくなります。簡易トイレや携帯トイレは、1人1日5回分として最低3日分、15回分以上を準備しましょう。


ウェットティッシュは手洗いができない状況で衛生を保つために必要です。大判のものを選べば、体を拭くこともできます。避難所では多くの人が密集し、感染リスクが高まるため、マスクも重要なアイテムです。


また女性は生理用品、高齢者は口腔ケア用の液体歯磨きなど、それぞれの状況に応じたアイテムも忘れずに準備しましょう。


医薬品・救急用品

持病がある方は、常備薬を最低1週間分用意し、お薬手帳も一緒に保管しておきます。災害時は医療機関も混乱するため、普段飲んでいる薬の情報がすぐにわかることが重要です。


救急セットには、絆創膏、包帯、消毒液、痛み止め、胃腸薬などを入れておきます。災害時は軽いケガをすることも多く、すぐに手当てできる準備があると安心です。


生活用品・防寒対策

防寒ブランケットは、体温を保持するために非常に有効です。コンパクトで軽量なため、持ち出し品にも必ず入れておきましょう。


着替えは最低限の下着と上着、靴下などを準備します。季節に応じて、夏は冷感タオル、冬はカイロなども有効です。雨具も忘れずに入れておきましょう。


簡易寝具やエアマットがあれば、避難所での睡眠がより快適になります。


その他の便利グッズ

軍手や防災手袋は、ガレキの撤去や避難時のケガ防止に役立ちます。ロープやブルーシートも、様々な用途に使える便利なアイテムです。


給水タンクやウォーターバッグは、給水所から水を運ぶ際に使用します。折りたたみ式なら、普段の保管場所も取りません。


状況別の最適な防災グッズの選び方

状況別の最適な防災グッズの選び方

家族構成や生活状況によって、必要な防災グッズは変わってきます。ここでは状況別の選び方を解説します。


一人暮らし・単身世帯向け

一人暮らしの方は、持ち運びやすさを重視しましょう。30点セットなど、コンパクトにまとまった防災セットがおすすめです。賃貸住宅の限られたスペースでも保管しやすいボックス型を選ぶとよいでしょう。


食料や水も1人分で済むため、比較的少ない予算で必要なものを揃えられます。まずは一次持ち出し品から準備を始めましょう。


子育て世帯・家族向け

小さな子どもがいる家庭は、子ども専用の防災グッズが必要です。おむつは最低3日分、ミルクや離乳食も月齢に応じて準備します。普段飲んでいるミルクの銘柄や、食べ慣れた離乳食を選ぶことで、災害時のストレスを軽減できます。


抱っこ紐があれば、避難時に両手が空き、安全性が高まります。子どもの好きなおもちゃや絵本を少し入れておくことで、避難生活での不安を和らげることもできます。家族の人数分の防災グッズを揃えるため、計画的に準備を進めましょう。


高齢者・介護が必要な方向け

高齢者がいる家庭では、服薬管理が最優先です。お薬手帳と一緒に常備薬を保管し、定期的に期限をチェックしましょう。


災害関連死の一つに誤嚥性肺炎があります。口腔ケアが不十分だと、抵抗力の弱い高齢者は重篤な状態になりかねません。断水時でも使える液体歯磨きを必ず準備しておきましょう。


移動に杖や歩行器が必要な方は、予備の用意も検討します。また、入れ歯洗浄剤や補聴器の電池なども忘れずに用意しましょう。


法人に必要な防災グッズとBCP対策

企業には従業員の安全を守る責任があります。個人の備えとは異なる、法人ならではの防災対策を見ていきましょう。


企業が備えるべき防災対策の重要性

東日本大震災以降、東京都をはじめとした複数の自治体では帰宅困難者対策条例が施行され、企業に従業員の3日分の備蓄が求められるようになりました。これは法令遵守という側面だけでなく、従業員の命を守り、企業としての社会的責任を果たすために不可欠です。


また、災害時に事業を継続できるかどうかは、企業の存続に直結します。事業継続計画(BCP)の一環として、防災対策を整備することは、必須の経営課題といえます。


企業向け防災グッズ3つのカテゴリー

企業の防災グッズは大きく3つに分類されます。


まず「帰宅支援用防災グッズ」です。地震などで公共交通機関が停止した際、従業員が自宅や避難所まで安全に帰宅するための支援品です。懐中電灯、携帯食料、飲料水、雨具、ラジオ、モバイルバッテリーなどを、リュック型の持ち出し袋に入れて準備します。


次に「社内待機用備蓄品」です。ライフラインが復旧するまでの3日から1週間分の水、食料、簡易トイレ、寝具などを備蓄します。これが従業員の命を守る最も重要な備えとなります。


最後に「災害対策本部用品」です。企業として災害対応を行うための通信機器、発電機、救助用工具などが該当します。


オフィスでの防災グッズ保管のポイント

企業が防災用品を導入する際、最も多い悩みが「保管場所」です。オフィスのスペースは限られており、大量の備蓄品を置く場所の確保が難しいケースも少なくありません。


この課題を解決するのが、ロッカー内やデッドスペースに収納できるボックス型の防災セットです。自立するボックスなら、ちょっとした隙間に保管できます。


また、消耗品の入れ替えも課題に挙げられます。食料品や乾電池、カイロなどは2年~10年を目安に交換が必要ですが、専用の詰替えセットを利用すれば、期限が切れる前に案内が届き、入れ替えも簡単に行えます。


備蓄計画の立て方

企業の備蓄は、従業員数だけでなく、来客や帰宅困難者の受け入れも考慮する必要があります。まず正社員、パート、アルバイトと雇用形態を問わず、事業所で働くすべての人の分を準備しましょう。


さらに、取引先などの来客分、そして地域から避難してくる近隣住民の分も考慮すると、余裕のある備蓄計画が立てられます。複数の拠点がある企業は、各拠点に分散して備蓄しましょう。


導入コストが気になる場合は、段階的な整備も検討するべきです。まずは最低限の3日分から始め、徐々に充実させていく方法もあります。


防災セットの選び方

防災セットの選び方

防災グッズを一つずつ揃えるのは大変です。そこで防災セットを活用すれば、効率的に必要なものを準備できます。


防災セットを選ぶ際のポイント

防災セットを選ぶ際は、まずセット内容の充実度を確認しましょう。30点セット、36点セットなど、アイテム数が多いものが必ずしも良いとは限りません。本当に必要なものが入っているかを見極めることが大切です。


持ち運びやすさも重要です。リュック型で、肩紐が太くクッション性があるものを選びましょう。重さを分散して背負えるため、避難時の負担が軽減されます。


防水性と防炎性もチェックポイントです。雨に濡れても中身が守られる防水加工、火災時に燃えにくい防炎加工がされているものが理想的です。


収納のしやすさは、特に企業での導入時に重視したい点です。自立するボックス型なら、狭いスペースにも効率的に保管できます。


今日から始める防災対策で大切な人を守ろう

防災グッズの準備は、決して難しいことではありません。まずは現状を確認し、必要なものをリストアップすることから始めましょう。


優先順位をつけて、段階的に揃えていくことが大切です。一度にすべてを完璧に揃えようとすると、コストもかかり、挫折しやすくなります。まずは一次持ち出し品から。次に在宅避難用の備蓄へ。そうして少しずつ防災力を高めていきましょう。


そして、年に1回は定期的な見直しと更新を行います。賞味期限のチェック、電池の動作確認、家族構成や従業員数の変化に応じた内容の調整が必要です。


個人の方も、企業の方も、「もしもの備え」は今すぐに始められます。特に企業の総務・人事担当の方、経営者の方は、従業員の命を守る責任があります。災害はいつ起こるかわかりません。しかし、備えがあれば、あなたと大切な人の命を守ることができます。今日から、できることから始めましょう。


<参考記事>

内閣府 防災情報のページ

非常用品(備蓄品・非常持ち出し品)の準備

特集1 非常食(2)

東京都帰宅困難者対策 ハンドブック

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